数あるSNSの中でも、ビジネスとの親和性が高いとされているのがFacebook。Twitterよりも拡散性が強いといわれているのですが、それはユーザーに情報が表示される際に働く「エッジランク」というアルゴリズムのおかげです。情報がとどまりやすく、ユーザーとしっかりコミュニケーションをとっている分だけ見てもらえる確率も上がります。またFacebookなら投稿が読み流されることもほとんどなく、表示される情報も自然に淘汰されていくので届けたいユーザーにきちんと情報が届けられるのです。
近年、多くの企業がFacebookを使ったプロモーションをしていますが、中でも力を入れている企業が多いのが化粧品業界。今回取り上げるグライド・エンタープライズ(代表取締役:山口道元)も、ルルルンというフェイスマスクのヒットにより化粧品業界内で注目されています。グライド・エンタープライズが運営しているルルルンの公式Facebookページで投稿されているのは、ルルルンの公式キャラクターであるルル子の日常をテーマにしたコラム。干物女のルル子が、干物生活から抜け出すべく毎日奮闘する姿を表現した投稿には、女性を中心に思わず「あるある!」と言ってしまうようなネタもたくさん。本投稿だけではなくコメント欄にもルル子が登場しており、キャラクターになりきってユーザーへの返信も行っています。
「直接ルルルンのよさをアピールした方がいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。もちろん商品自体をスタイリッシュに、キレイに見せていくというのも1つの手法ですが、ルル子のような独自のキャラクターを用意して親近感を持ってもらうのも効果的です。キャラクターを使う事でくだけた表現をすることができ、ユーザーの気持ちにグッと寄り添うことができます。
今回はグライド・エンタープライズの例を紹介していきました。このように各社が趣向を凝らしたFacebookプロモーションを行っています。新商品の告知1つとっても、ただ情報を掲載するだけではなかなかユーザーの心はつかめません。人を惹きつける魅力的な「+αの工夫」が大事になってきます。