業務をアウトソーシングするメリット、デメリットは?

2021/03/25 更新

同じ売り上げでより多くの利益を得るためには、人件費や光熱費などといった会社を運営していく上で必ずかかる経費を少しでも削減する必要があります。売り上げはよほどのことがなければ急にポンとは伸びませんが、経費の内訳を確認してみると、思わぬところに無駄があり、それを適正化することによって利益がぐんと伸びることがあります。

経費削減に有益な手段のひとつが、社外の業者に特定の業務を行ってもらうアウトソーシングです。依頼できる範囲は様々で、社宅管理代行や、総務、経理などの業務を任せることができます。

アウトソーシングで得られるメリットには、大きく分けて2つあります。

1.コア業務に集中できるため、業務を効率化できる
2.ノンコア業務に関わる人件費を抑えることができる

総務や経理などのノンコア業務をアウトソーシングすることで、自社の本業とも言える、利益に直結するコア業務に集中して人材を投入することができます。これにより、今までノンコア業務を担当していた社員の人件費の分、コア業務を請け負える社員を雇うことができます。ノンコア業務ではなく、コア業務を請け負う社員が増えれば、商品やサービスの質をより向上させることが可能です。いっそう高い利益の獲得を見込めるでしょう。

他にも、今まで社内で総務や経理などのノンコア業務を行っていた場合は、担当者独自の手法を取っているためブラックボックス化していたり、前例・慣習を重視し過ぎた結果、効率が悪い場合があります。

アウトソーシングをすることによって、業務自体の効率化や、マニュアルの製作による業務の可視化が可能となります。他にも、アウトソーシング先の担当者は豊富な専門知識と経験を持っているため、法改正などへも迅速に対応することができるため、トラブルを未然に防ぐことができます。

しかしながら一方でデメリットもあります。
1. 社内にノウハウが蓄積しない可能性がある
2. 導入の目的がはっきりしていないと、かえってコストが増加することもある
3. 対応が遅れる場合がある

アウトソーシングを行うことによって、社内にノンコア業務のノウハウが蓄積しない可能性があります。これを防止するためにはマニュアル等を作成し、アウトソーシングの利用を止めたとしても問題なく回していけるような体制を早期から構築していくことをおすすめします。

また、新しいサービスやシステムを導入する際は、どのような目的でそれを導入するのか、という点をはっきりさせておかないと依頼するべきことを見誤り、かえってコストが増加してしまう可能性があります。こういったミスマッチを防ぐためにも、事前に「何を、どのようにしたいのか」ということをまとめておく必要があります。導入の意図を明確にすることで、どの範囲の業務を依頼するのか迷わずに済むため、導入時もスムーズに条件を交渉できるようになります。急ぎの処理が発生した場合は、担当者が社内にいるわけではないので柔軟な対応が難しい場合があります。業者によっては担当者を派遣し常駐するサービスを行っている場合もあります。緊急時対応についても、導入の際に確認しておくと良いでしょう。

さて、アウトソーシングサービスには様々な種類があります。手がける業務の内容も業者によって様々です。特に経理業務のアウトソーシングサービスをお探しなら、NTTビジネスアソシエが提供している経理業務のアウトソーシングサービスがおすすめです。日々の経理業務から、決算業務のアウトソーシングまで幅広く対応しており、さらに、NTTグループの経理サービスとして培ったノウハウや経理実務経験の豊富なスタッフに対応してもらえます。

経理業務は、ノンコア業務でありながら複雑で、専門的な知識を要する業務です。経理担当者を雇用している場合はともかくとして、知識をほとんど持たない社員が他の業務と兼ねている場合、負担がとても大きくなります。アウトソーシングサービスを利用すれば、経理を担当している社員の負担を減らせます。急な担当者の変更で慌てることもないので、アウトソーシングサービスの利用がおすすめです。